平成16年12月定例会報告

平成16年12月定例会は、去る11月24日より12月22日までの29日間の会期で開催され、市長より提案されました相模原市個人保護条例案等6件、一般会計補正予算案1件、人事案件7件が可決、承認されました。新しい収入役には山口和夫氏が選任され、人権擁護委員に6氏の推薦が承認されました。そのほか議員より提案された議案2件が可決されたほか、7件の誓願陳情案件が審議されました。
 小林一郎は、12月21日の本会議で公明党相模原市議団を代表し、「街づくりについて」ほか5点について一般質問をいたしました。取り上げた内容は以下の通りです。


平成16年12月定例会 一般質問 38番 小林一郎
公明党相模原市議団を代表し、通告に従い、順次一般質問をさせて頂きます。しばらくの間、ご清聴の程よろしくお願いいたします。
1.歩いていけるまちづくりについて
 まず、一点目は、歩いていけるまちづくりについてでありますが、21紀は徒歩の時代との認識の基に、政府が地域再生策として、全国の市町村で推進している「歩いて暮らせる」街づくりに関連して質問いたします。
1  土地利用を含めた今後の街づくりについて
 

これからはますます少子高齢社会が本格化する中で、障害者や高齢者にとって、身近な街なかが安全で快適にいつまでも住み続けられるように、歩いて暮らせる街づくりが政治に課せられた最重要の課題と考えます。
そのためには、買い物や仕事などの日々の暮らしに必要な様々な施設や機能が、身近な場所にコンパクトに整っていることで、誰もが不便なく、また、環境負荷を少なくするために、自家用車に過度に依存しなくても、必要なサービスが得られることが重要であります。
そうした街なかは、子どもからお年寄りまで幅広い人達が暮らしていけるように、バリアフリーである必要があります。
これからは、このような社会状況の変化に対応したコンパクトな街づくりが必要であり、このような観点から土地利用を含めた今後の街づくりについて、市長の御所見をお聞かせいただきたいのであります。

2  バリアフリー構想の考え方と取り組み、そして今後の展開について
 

また本市は、上段・中段・下段の三段に別れ、全般的に平坦な地形が多く、周辺部を鉄道が走り、各駅を接続する交通網の整備に課題を抱える都市構造の特性があります。
これらの交通特性と進展する少子高齢社会を考慮しつつバリアフリー構想の実施や賑わい策を整合させた本市独自の「歩いていける」まちづくり構想が必要と考えますが、本市のバリアフリー構想の考え方と取り組み、そして今後の展開について、お示し頂きたいと存じます。

3  商店街を中心とした活気と賑わいのあるまちづくりへの取り組み
 

さらに、本市は、へそのないまちといわれますが、少子高齢化や郊外型大型店の進出や時代の変化に伴い、中心市街地や古い商店街の衰退傾向に歯止めをかけるための対策を講じることは、今後の大切な課題であると思います。
各地域により実情も異なり、シャッターを閉めたままの店舗が目立つ商店街もあれば、一方ではイベントなどを通して比較的に活気のある地域もあります。コンパクトな地域に的を絞り、その実情に応じた様々な施策の展開が必要と考えます。
そこで、商店街を中心とした活気と賑わいのあるまちづくりへの取り組みに対する市長の考え方をお聞かせ頂きたいと存じます。

2.学校の環境整備について
次に、二点目は、学校の環境整備についてであります。
1  学校の監視カメラシステムの充実について
 

まず、学校の監視カメラシステムの充実についてでありますが、現在は、学校内の安全管理のために門扉を通過する人をセンサーで感知し音で職員室に知らせる監視カメラシステムが導入されております。しかし、このシステムには録画機能がないところに問題があると思います。この点の対策としては、二十四時間稼動の無人の工場などを経営者が自宅にいて管理するためよく利用されているシステムで、パソコンに24時間、1分毎に自動的に一枚の画像が録画できる小額の経費ですむ簡単な録画システムがあります。このシステムを採用すれば、教師が監視カメラの受像機の画面の前に常時張り付いている必要がなく、大変便利であります。また、経費も安価でありますので、このような録画機能のシステムを導入してはいかがかと考えます。
また、監視カメラの普及に伴い、機器のコストダウンや機能の向上は予想以上であり、正門の門扉のほかにも学校の死角に監視カメラを増設することも容易であると思いますが、この点についての見解もあわせてお聞かせ頂きたいと存じます。

2  航空機騒音地域における学校の防音対策について
 

次に、航空機騒音地域における学校の防音対策についてであります。
現在、住宅防音工事対象区域内の一部の学校で防音対策の一環として空調設備の整備が試行されておりますが、飛行機の騒音により授業の中断や英語のヒアリングのテストなどには大きな支障をきたしてきた小・中学校の関係者には、大変に喜ばれております。さらなる防音対策事業の推進を切に望む声が寄せられております。
引き続き、航空機騒音被害地区の小中学校の大きな期待に対しまして、最優先で応えて頂きますよう、特段の配慮をお願いする次第であります。この学校の防音対策について、今後の整備計画をお聞かせ頂きたいのであります。

3.福祉施策について
次に、三点目は、福祉施策についてでありますが、
1  高齢者・親なき後の障害者の成年後見制度について
 

 まず、高齢者・親なき後の障害者の成年後見制度についてであります。痴呆性高齢者、親亡き後の知的障害者などが安心して生活をするために、成年後見制度が平成12年4月1日よりスタートいたしました。
本市では、成年後見制度利用促進のために、利用支援事業を平成14年度から実施しておりますが、その利用状況をお知らせいただきたいと存じます。
また、市民からは、制度内容が理解できない上、どのようにしたらよいか分かりにくいとの声を聞いておりますので、この制度の普及啓発や利用促進について、何かお考えがありましたらお聞かせ頂きたいと思います。

2  リバースモーゲージの充実について
 

次に、リバースモーゲージの充実についてであります。
この制度は高齢者が住みなれた地域で自立した生活を送るために、その所有する居住用資産を担保に、生活資金の融資を受け、本人の死後に資産を整理して返済に充てるシステムであります。
本市でも、県社会福祉協議会の制度ではありますが、平成15年8月に生活福祉資金貸付事業の中に長期生活支援資金として、市社会福祉協議会がその窓口業務の代行を、スタートしておりますが、その活用状況についてお示し頂きたいと存じます。
また、この制度の貸付の要件や手続きが複雑と思われておりますが、もっと利用し易くしていくことが必要と考えますが、この点に対する市長のお考えがありましたらお示し頂きたいと存じます。

4.自転車の交通安全対策について
次に、四点目は、自転車の交通安全対策についてであります。
1  自転車の交通安全対策について
 

本市では、交通事故につきましては、啓発活動等の成果により件数的には、減少していると聞いておりますが、自転車事故に関してはむしろ増加しているとのことであります。そこで、自転車事故の発生状況について、まずお示し頂きたいと存じます。
自転車事故の防止には交通マナーの徹底を図ることが必要であると考えますが、キャンペーン等の啓発活動だけでなく、実体験を通じた交通マナーの徹底が必要であると思います。
特に事故の多いとされている小学生・高校生・お年寄りに対しては、具体的にビデオを利用した講習会や、自転車運転免許証的なものを発行して、交通ルールの周知徹底を図るような方策が大切と考えますが、この点についての市長の考え方をお聞かせ頂きたいのであります。

2  自転車利用環境整備について
 

また、一方では自転車がかかわる交通事故を減少させるためには、自転車通行が可能な歩道整備など、自転車利用環境の改善についても、施策を講じていくことが必要であると思いますが、市長の見解をお示し頂きたいと思います。

5.河川整備について
最後に、五点目は、河川整備についてであります。
1  相模川河川敷の散策路整備について
 

特に、相模川河川敷の散策路整備についてでありますが、この相模川散策路は、整備の進捗に伴い、最近では、一般市民の散策と併せてジョギングやロードレース等に利用されております。
一部には、車道との併用や交差などの危険な箇所が見受けられ、利用者の安全確保の観点からなんらかの危険解消策が必要と考えます。この安全確保策について市長のお考えがありましたらお示し頂きたいのであります。


以上で私の第一問を終了いたします。ご清聴ありがとうございました。
再 質 問

御答弁ありがとうございました。
自席で失礼をいたします。
丁寧なお答えを頂きましたので、おおむね了解いたしましたが、何点か申し上げます。

1  歩いていける街づくりについて
 

まず、歩いていける街づくりについてでありますが、都市計画マスタープランの土地利用の基本方針と相模原市交通バリアフリー基本構想に基づいて、施策を着実に推進している点は評価をするところであります。問題は、全国的傾向でありますが、高齢社会へ移行するスピードがあまりにも早く、その変化の早さに都市基盤の整備やソフト面の対応が追いついていかないという面であると思います。
若い都市といわれてきた本市でありますが、東林地区の女性の高齢化率は十八・二パーセントと、高齢社会とされる高齢化率十四パーセントをはるかに超えており、いつの間にか、南部地域では本格的な高齢社会に突入しているのが実情であります。そういった意味で、都市計画マスタープランの実現と相模原市交通バリアフリー基本構想の地区の実情に応じたきめ細かな、着実かつ早急な推進を要望するものであります。

2  リバースモーゲージの充実について
 

次に、リバースモーゲージの充実についてでありますが、「長期生活支援資金貸付制度」を使い勝手のよいものにして頂くよう関係機関への働きかけをお願いしたいと存じます。特に、所有する不動産の評価額千五百万円以上の要件については、例えば、年金をもらっている方で、限度額の月額三十万円までの貸付の必要がなく、もっと少額の補填で充分な場合で、担保不動産の評価額が千五百万円には満たないため、「長期生活支援資金貸付制度」を利用できないというケースの方が結構多いのではないかと思います。このような少額の貸付で済むような人々のケースでは千五百万円以上もの評価額の担保不動産の必要性はないと思います。このような方にも貸し出しができるように所有不動産の評価額の要件を引き下げるように、関係機関への働きかけをして頂きたいのであります。
この点は要望といたします。

3  自転車の交通安全対策について
 

次に、自転車の交通安全対策についてであります。
実体験を通じた交通マナーの徹底という点から、交通安全教育のために、大変に貴重な施設であります鹿沼交通公園を早期に再整備して頂き、活用を図ることは大切なことであると考えます。
全体的な公園の整備計画の検討はもちろんのことでありますが、できれば交通公園だけでも先に見直して、交通安全教育のための早期活用をして欲しいとの市民からの強い要望があります。
この点についても配慮をお願いしたいと存じます。

4  自転車利用環境整備について
 

最後に、自転車利用環境整備についてでありますが、この点は、歩いていける街づくりにも共通する問題でもあります。
本市の交通特性は、平坦な地形であるところから、通勤通学等での自転車の利用者が際立って多いにもかかわらず、市街地の走行空間は不十分で、歩行者との輻輳や違法駐輪も多く安全性が低下している点が大きな課題であります。
この点についての先進的な事例として、私も視察いたしましたが、佐賀市における佐賀市自転車利用環境整備基本計画の策定の取り組みがあります。
本市と同様の平坦な地形とコンパクトな市街地規模でありますので、参考にしてもいいのではないかということを申し上げまして、私の質問を終わります。

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